わたらせ渓谷鐵道「桐生駅」:渓谷への玄関口は歴史、名産、観光に囲まれ郷土愛にあふれていた。

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「つる舞う形の群馬県」の南東部に位置する桐生(きりゅう)市にわたらせ渓谷鐵道の終着駅(始発駅)、桐生駅はあります。桐生駅は群馬県なのですが反対側の終着駅、間藤駅は栃木県日光市と県を跨いで走る私鉄路線です。桐生織りで有名な桐生市は「西の西陣、東の桐生」と並び称せられるほどの織物の全国的な産地として栄えていました。そして、あの有名な足尾銅山から採掘された鉱石の輸送のために作られた足尾線の起点駅ですから、最盛期、桐生駅周辺は大いに栄えたのではないでしょうか。

ちなみに、わたらせ渓谷鐵道は略称で「わ鐵」と呼ばれ、沿線住民の方たちや多くの人々に愛されております。駅は北関東横断線のJR両毛線が乗り入れていますので、JR高崎駅からJR両毛線に乗車すれば約45分くらいで到着します。ちなみに小山駅からだと約1時間くらいでしょうか。現在ではJR東日本、わたらせ渓谷鐵道と二つの鉄道会社にとっての桐生駅ですが、わたらせ渓谷鐵道として1989年(平成元年)に開業するまでは、わたらせ渓谷鐵道はまだJR足尾線(国鉄時代から)でしたので、足尾線と両毛線が乗り入れる、JR東日本1社だけの駅でした。

桐生駅改札口

なので鉄道会社は違えど改札口は一緒。なんですけど、この桐生駅でJR両毛線からわたらせ渓谷鐵道へ乗換えを行なう場合はご注意ください。各鉄道会社さんによって、乗車賃の決済方法が違ったりしますからね、詳しくは下記をご覧ください。こういう珍しい機械に遭遇したり体験できたりすることも非日常でいいですよね。

わたらせ渓谷鐵道では、ICカード(Suica・PASMO)は使えません!

JR両毛線から乗換えの場合は、一旦改札口を出て、わらたせ渓谷鐵道のきっぷを購入するか、わたらせ渓谷鐵道ホームに設置してある「出場用」簡易改札機にICカードをタッチしてから乗換えをしましょう。そして、わたらせ渓谷鐵道の運賃は、車内または下車駅で現金で支払いましょう。

 



では、わたらせ渓谷鐵道のホームへ行ってみましょう。1番線はわたらせ渓谷鐵道、2番線はJR両毛線の小山方面です。1番線にはタイミングよく、わ鐵313号「わたらせII」が停車中でディーゼル音を響かせながら出発時刻を待っていました。

桐生駅 わたらせ渓谷線 1番線ホーム
わたらせ渓谷線 のりば案内
わ鐵313号「わたらせII」

撮影日は違いますが、同じくディーゼル音を響かせながら、わ鐵WKT-510形が停車していました。たまに桐生駅に立ち寄った時にわ鐵を見に行くのかが、ちょっと楽しみなんですよね。

わたらせ渓谷鐵道 WKT-510形「間藤行」

頻繁には見れませんが、トロッコわっしー号なるトロッコ列車も運行しております。渓谷に吹く風や、美しい自然の風景が楽しめる列車です。一度は乗ってみたい列車ですが、予約が必要な列車ですのでご注意ください!

 



わたらせ渓谷鐵道「桐生駅」駅名標

わたらせ渓谷鐵道駅の駅名標は、片側の駅名が無いのでまさしく終着駅(始発駅)ですね。絹織物の街らしいデザインがいいですね。柱設置型駅名標も織物柄にデザインされています。この織物柄駅名標ですが、織物文化によって発展した歴史を持つ両毛線のイメージを推進するために、桐生駅のほかに、伊勢崎駅や足利駅でも実施されていますので、両毛線に乗車されましたら気にしてみて、北関東の歴史を感じてください。

わたらせ渓谷鐵道「桐生駅」柱設置型駅名標

ちなみに織物柄駅名標になる前の駅名標はこんな感じでした。やはり受ける印象が違いますよね。

 

歴史といえば、この1番線のホーム案内板ですが、どこか懐かしくないですか。こ、これは、どう見ても国鉄足尾線時代の案内板が残っているのではないでしょうか! わたらせ渓谷鐵道では使用していない側の端の方に、いまだに設置されていました。国鉄時代の名残がある桐生駅、ちょっと感動です。

国鉄時代と思われるホーム看板
桐生駅 JR両毛線 駅名標

もちろんJR両毛線の駅名標も織物柄駅名標になっております。



1番線わたらせ渓谷鐵道の反対側2番線ホームは、JR両毛線の足利・栃木・小山方面の列車が発着します。2番線方面案内の看板はというと、こちらはあきらかに国鉄民営化された後のデザインですね。JR両毛線の駅名標も織物柄デザインで桐生市をアピールしています。

211系 小山行

さて2番線には、211系小山行の列車が停車しています。出発前に撮影でもしておこうかな、と思ったその時ぃ!奥のホーム3番線に見慣れない列車が走行しているじゃありませんか。211系が被ってよく見えませんでしたが、な、な、なんと!JR東日本の検査車両「East i-E」だったんですね!人生二度目の遭遇ですが、まさか北関東のJR両毛線で見かけることが出来るとは、なんたる偶然。素直に嬉しいです!今日一日は幸せなのかな。同じく検査車両で有名なドクターイエローは幸せになると一部で噂されておりますよね。

East i-E
East i-E

3、4番線ホームはJR両毛線の伊勢崎・前橋・高崎方面の列車が発着します。しばらく列車は到着しないので、駅は静寂に包まれております。

 



 

1~4番線のホームは高架になっており2階に位置しますが、駅の1階部分は広い通路になっており、桐生市の名産品などが展示されているコーナーが設置されています。また「桐生観光物産館 わたらせ」という桐生広域の特産品を多く取り扱うお店が出展していたりと、桐生駅構内でも桐生の街をアピールするあたり、桐生愛を感じました。地元を愛するのはいいですね。

 

 

桐生駅南口

桐生駅南口。駅周辺の案内図があります。バスが出ていますが、南口は羽田や成田空港への高速バスが出ているようです。便利でいいですね。鐘が連なる立派な噴水が目に入りました。

桐生駅北口

桐生駅北口もきれいに整備されたロータリー。北口は街中を走るバスが中心のようです。朝日バスが停まっていますね。桐生駅周辺には歴史ある古い建物が多く存在するようなので、建物を中心に桐生の街を巡ってみるのも楽しそうですね。

 

ここ北口から北に約5分ほど歩いていくと、上毛電気鉄道「西桐生駅」に辿り着きます。途中おしゃれな珈琲屋があったのでつい並んでしまいましたが、中々美味しい珈琲でした。この珈琲屋さんの交差点を北に少し行き、セブンイレブンの先に西桐生駅がありますので、興味のある方はそちらはこちらのレポートをご覧ください。

以上、わたらせ渓谷鐵道、桐生駅のレポートでした。ひもかわうどん食べて帰ります。

 

反対側の終着駅(始発駅)

間藤駅からさらに先へ。廃線跡探索レポート。

 

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