JR東日本「高崎駅」:高崎線、信越本線、上越線、八高線、両毛線、吾妻線、新幹線、上信電鉄「圧倒された、これぞ北関東最大級のターミナルステーションだ!」

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 普段何気なく乗車している鉄道路線の端と端。終着駅や始発駅がどんな駅か気になったことはありませんか。そんなささやかな関心事をレポートする当ブログ「終着駅は始発駅。」。今回はJR東日本「高崎駅」の紹介です。

 「つる舞う形の群馬県」の南部に位置する高崎市。その東部には、JR東日本の高崎駅があります。駅の開業は1884年(明治17年)と古く、日本初の鉄道路線である新橋駅-横浜駅間が1872年(明治5年)に開業してから約12年後には、高崎駅まで線路が繋がっていました。高崎線は富岡製糸場で生産された生糸を輸送する役割を担っており、当時の日本にとって重要な路線であったことは間違いありません。

 群馬県の県庁所在地は前橋市であり、前橋駅も存在しますが、駅の規模は高崎駅の方が圧倒的に大きく、県庁所在地の駅かと錯覚するほどです。高崎駅の規模の大きさは、乗り入れる路線数の多さと、その高い利便性に起因します。東京方面からの湘南新宿ラインや上野東京ラインに加え、上越新幹線と北陸新幹線という2つの新幹線路線が乗り入れていることが、その規模の大きさを物語っています。

 上毛かるたでは「関東と信越つなぐ高崎市」と詠まれていましたが、湘南新宿ラインによって、今や伊豆国とも繋がっています。

 東京駅から新幹線を利用すれば、高崎駅までは約50分で到着します。ただし、北陸新幹線「かがやき号」に乗車する場合は高崎駅には停車しません。大宮駅の次の停車は長野駅ですので、注意が必要です。

 



 改札を抜けると、まず目に飛び込んでくるのが各路線の運行案内です。左から「信越本線」「両毛線」「上越線」「吾妻線」「高崎線(湘南新宿ライン、上野東京ライン)」の出発時刻がずらりと並ぶ光景は圧巻です。ここでは案内されていませんが、「八高線」の存在も忘れてはなりません。高崎駅に乗り入れる在来線は6路線。さらに上越、北陸新幹線まで加えると、その番線の数は驚くほど多く、まさに北関東最大級のターミナルステーションと言えるでしょう。

 



 数多くの路線が運行されていますが、まずは八高線ホームから見ていきましょう。八高線の運行案内は、ホーム入口の上部に設置されていました。3番線ホームと表記されているので、こちらの階段を下りて行きます。

 ところがホームに降りてみると、湘南新宿ラインと上野東京ラインが発着する2番線ホームと、両毛線が発着する4番線ホームしかなく、3番線ホームが見当たりません。

 駅に着いた途端に迷うとは、さすが広い高崎駅だと感心しながらホームの端まで歩いて行くと、ついに3番線ホームに辿り着きました。

 東京都の八王子駅から群馬県の高崎駅を結ぶ路線であるため八高線という名称ですが、正式な路線区間は一つ手前の倉賀野駅が終点です。倉賀野駅から高崎駅までの区間は、高崎線に乗り入れるという形をとっています。

 ホームには高麗川行キハ110系気動車二両編成が停車中。高崎駅を発着する列車で唯一の気動車。駅にディーゼル音が響き渡り存在感があります。

 列車が高麗川駅へ出発した後、行き止まりの標識を確認できました。高崎駅を起点とする路線はいくつかありますが、そちらには行き止まりの標識がないため、八高線は高崎駅において唯一の行き止まり標識となります。

 



 その他のホームに目を向けると、E233系や211系の湘南色が数多く見られます。一見するとあまり変化がないため、同じような列車ばかりで面白くないと感じるかもしれませんが、注目していただきたいのはそこではありません。

 高崎駅では、列車の方向幕を見るのも楽しいものです。この両毛線の方向幕には「伊勢崎」と表示されていますが、普段北関東に馴染みのない方にとっては、あまり見かけない行き先なので、新鮮に感じられるのではないでしょうか。

 こちらは信越本線の方向幕です。「横川」までは短い区間ですが、その先は篠ノ井-長野間、直江津-新潟間と飛び飛びで運行しています。かつては新潟まで一本で繋がっていた信越本線も、今ではしなの鉄道やえちごトキめき鉄道とバトンリレーする形で新潟まで繋がっています。ただ、唯一途切れてしまったのが碓氷峠のある横川-軽井沢駅間であるため、この横川行きの表示を見ると、感慨深い気持ちになります。

 その他、吾妻線の「万座・鹿沢口」。こちらは川原湯温泉駅や長野原草津口駅など、温泉へ行かれる方がよく利用されます。この辺りになると旅行気分が増し、非日常感を味わえます。さらに、上越線の「水上」という行き先も見ることができて楽しいです。

 もうひとつ気分を変えてくれるのが駅名標。このオリジナリティ溢れるオシャレな駅名標は、上越線を走る蒸気機関車の雰囲気に合わせて「SLの重厚感、動輪」をデザインしているそうです。

 縦型駅名標も蒸気機関車でデザインされています。さすが北関東最大級のターミナル駅です。

 



 在来線コンコースを奥に進むと、新幹線乗り場へと繋がり、上越新幹線、北陸新幹線に乗車できます。

 2024年(令和6年)3月に北陸新幹線は敦賀まで行けるようになり、とても便利になりました。

 以前、高崎駅を訪れたときは新幹線の改札機が、それぞれJR東日本の新幹線にデザインされ並んでいました。どの改札を通ろうか悩んでしまいそうなくらいかわいかったです。

 



 たくさんの列車が発着する巨大ターミナル駅の高崎駅には、さらに私鉄の上信電鉄の駅も併設されております。

 2014年(平成26年)に世界文化遺産に登録された富岡製糸場や、こんにゃくで有名な下仁田まで運行しているローカル路線。高崎駅の端にホームがあり、とても非日常的な趣が感じられる駅です。

 世界遺産の富岡製糸場まで行かれる方、JRから上信電鉄へ乗り換える際は、JR線改札口を抜けたら中央コンコースをそのまま西口方面へ直進すると「上信電鉄は階段下へ」との案内が出てきます。

 階段を下りると、今度は左へ曲がれの指示が。

 お次は右に。駅はまだですよ。

 まっすぐ道なりに進むと、上信電鉄 高崎駅に到着。JR高崎駅の改札からの所要時間は、切符を購入して乗車するまでを考えると、10分程見ておけば焦らずに済むと思います。安全にゆっくり移動しましょう。

 



西口

 高崎駅西口になります。駅ビルには高崎モントレーがあり、買い物、食事ととても便利です。

 高崎駅は大きいですし駅前も片側二車線に整備されていて、都市計画がしっかりしていました。

 髙島屋があるのがポイント高いですね。

東口

 東口はというと、こちらもしっかりと整備されており、都会的でした。

 そして群馬県高崎市と言えば、あの大手家電量販店のヤマダ電機の本社があることで有名です。駅前にドーンと大型店舗が店を構えておりました。さすがお膝元です。

 駅ビルの中には、地元群馬県の名物が食べられる店舗がいくつかあり、食で群馬県を楽しむこともできます。

 以上、JR高崎駅レポートでした。今後は高崎行の列車や、発車案内板で高崎行の文字を見かけたら、当ブログでみたJR高崎駅を思い浮かべてくれたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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