【浅草駅続編】東武鉄道「押上駅」:東武伊勢崎線、東武スカイツリーライン「東武が誇る主要幹線の起点駅は1つじゃない!? 消えたナンバリング「TS03」を追え!」

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東武伊勢崎線、スカイツリーライン「浅草駅」の続編です。

 東武伊勢崎線、東武スカイツリーラインの起点である、東武鉄道「浅草駅」をレポートし終えて安心したのも束の間、駅ナンバリングが順番に繋がらないことに気付きました。浅草駅の駅名標は東武スカイツリーライン属性だったのでTobu Skytreeの「TS」ですね。浅草駅から1つずつ駅ナンバリングを追っていくと、下記のようになりました。

 TS01 浅草駅
 TS02 とうきょうスカイツリー駅
 TS04 曳舟駅
 TS05 東向島駅

 お気付きでしょうか。東武スカイツリーラインの3番「TS03」が飛ばされていることに。作る時に数え間違えちゃったかな、はたまた東武鉄道の永久欠番なのか。謎は深まるばかりですが、では「TS03」は、いったい何処にあるのでしょうか。その答えはTS04の曳舟駅の駅名標が教えてくれました。

曳舟駅 駅名標

なんと、よく見てください。「TS03」を発見しました。そう「おしあげ」。押上駅が東武スカイツリーラインの3番目の駅ということのようです。まずは実際に押上駅まで真相を確かめに行くことにしょう。

浅草駅から押上駅までは、東武スカイツリーラインに乗車し曳舟駅で乗り換えが必要です。ちなみに曳舟駅には東武亀戸線も乗り入れており、東武亀戸線の起点駅となっております。(いずれ東武亀戸線もレポートいたします)ちょうどよく亀戸線のホームには、リバイバルカラーの東武8000系「亀戸行」の車両が停車中でした。ラッキーですね。曳舟駅は東京スカイツリーから、さほど離れておりませんので、スカイツリーがよく見えます。

東武8000系「亀戸行」
東京スカイツリー



押上駅といえば、東京の地下大動脈の一つ東京メトロ半蔵門線の終着駅(押上-渋谷)です。少し余談となりますが、普段から半蔵門線をあまり使わない私の脳内では、半蔵門線の終着駅は未だに水天宮前駅で記憶が止まっておりました。長い年月を経て、いやはや便利な路線になりましたね。

便利といえば押上駅も東武線、半蔵門線の他に、都営浅草線や京成押上線が乗り入れる巨大ターミナル駅なので各路線に乗り換えが出来ます。しかも都営浅草線は羽田空港。京成線は成田空港。と空港からのアクセスも申し分なく、観光地としては理想的な立地の駅ではないでしょうか。さすが東武鉄道肝いりのスカイツリープロジェクト。緻密で素敵。

プラットホームに向かい「TS03」を確認しに行くと、しっかりと押上駅の駅名標には東京メトロ半蔵門線の「Z」の横に東武スカイツリーライン3番目の駅として「TS03」のナンバリングが記されておりました。やはりここは東武線の駅でもありましたね。

なぜ東武スカイツリーラインの本線から離れた押上駅に「TS03」の表示があるのかという話ですが、どうやらTS03押上駅-TS04曳舟駅の区間は、TS02とうきょうスカイツリー駅-TS04曳舟間の線増扱いとなっているため、東武伊勢崎線及び東武スカイツリーラインの一部となっているようです。よく線増と聞くと、単線だった線路の横にもう1本線路を敷いて複線にするのを想像しますが、この場合はもう1本増やしたけれども、離れて増やしました、という感じなのでしょうか。つまり東武伊勢崎線と東武スカイツリーラインは、2つの始発駅または終着駅を有しているということになりますね。下町の浅草、近未来の押上と、それぞれの観光客を運ぶ東武鉄道の戦略に脱帽です。キーポイントはその観光客を振り分ける曳舟駅と、その先にある実質的な巨大ターミナルステーションの北千住駅にあるのではないかと勝手に思い込んでおります。

 



今や東京を代表する観光地「東京スカイツリー」ですが、とうきょうスカイツリー駅だけが最寄り駅と思いがちですが、実は押上駅も立派な最寄り駅となっております。しかもただ最寄り駅が2駅あって便利、というだけではなく、とうきょうスカイツリー駅または押上駅を通る東武線定期券をお持ちの方は、定期券を使えばどちらの駅からも定期券区間で利用できるそうです。つまり、とうきょうスカイツリー駅下車、押上駅乗車(その逆も)が許される、ということですよね。さすが線増区間です。

東京スカイツリーの敷地内にはツリーはもちろん、その周りにはショッピングやグルメが楽しめる「東京ソラマチ」という巨大なショッピングモールが広がっています。これだけ広ければ最寄り駅が2つあるのも納得ですが、押上駅が最寄りなのは、もっと特別な想いがあるのではないでしょうか。実は東京スカイツリーが建設される以前、この東京ソラマチ一帯は東武鉄道の資材置き場として使われていた場所であり、さらにその昔は貨物列車のヤード跡地でした。つまり昔も今もこの土地は東武鉄道が所有しており、この場所は東武鉄道だったんですね。そんな歴史ある土地、押上駅から発車される列車は、東武鉄道主要幹線の東武伊勢崎線、東武スカイツリーラインの一部であって欲しいですよね。線増扱いにした気持ち、よく分かりますし、なぜ押上駅に「TS03」が与えられたのか納得です。

以上、東武伊勢崎線、東武スカイツリーライン「押上駅」レポートでした。ソラマチで何かお土産買って帰ります。



 

反対側の終着駅(始発駅)

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