東武鉄道「西新井駅」:東武大師線、東武スカイツリーライン「西新井大師への乗り換え駅は、列車もバスも行き交うターミナルステーションだった。」

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 普段なに気なく乗車している鉄道路線の端と端。終着駅や始発駅がどんな駅か気になったことはありませんか。そんなささやかな関心事をレポートする当ブログ「終着駅は始発駅。」今回は東武鉄道「西新井駅」の紹介です。

 東京23区の1つ東京都足立区のやや中央付近に、東武大師線の起点駅である西新井駅はあります。東武大師線の西新井駅は始発駅であり終着駅でありますが、東武スカイツリーラインの中間駅でもあり、東武伊勢崎線、日光線、東京メトロ日比谷線、半蔵門線直通の列車が行き交う交通量の多い駅です。西新井駅の開業は1899年(明治32年)に対して、反対側の終着駅、大師前駅の開業は1931年(昭和6年)なので、西新井駅の方が古く東武大師線は後から出来た路線ということになります。

 東武大師線とは西新井駅から大師前駅まで、たった一区間の単線約1キロを2分で結ぶ路線です。西新井駅から一駅だけ延びているので、まるで西新井大師のために作られた路線みたいですが、実は大正時代に東武伊勢崎線の西新井駅と東武東上線の上板橋駅(付近)を結ぶはずだった「東武西板線」計画が幻に終わってしまったため、残ったこの一区間だけが大師線として運行されています。
 西新井駅までは、東京駅から約30分、北千住駅からは準急、急行に乗車すればたったの4分と、利便性の高い場所に位置しております。東の端とはいえ、さすが東京都といったところでしょうか。

 北千住から西新井駅までの時刻表はこちらでご確認ください。

 そんな東武大師線の起点駅である西新井駅は「終着駅は始発駅。」の対象駅です。すぐ横を走る東武スカイツリーラインで西新井駅を通過する際に東武大師線が気になっている方は多いのではないでしょうか。そんな通勤通学時に気になっている方の代わりに東武大師線の西新井駅をレポートして参ります。



 西新井駅から東武大師線の大師前駅へ向かう際、まずは大師前駅までの切符を購入し、自動改札を抜けますが、なんと直ぐにもう一つ自動改札が現れます。

 なぜ自動改札が2つも? と思うかもしれませんが、実はこの大師線へ入場する自動改札は切符が回収される自動改札なんです。「え、ここで切符回収されたら、大師前駅の改札通るとき困ります!」って考えますよね。でもご安心ください。

 大師前駅の改札はご覧の通り無人となっています。西新井駅で切符が回収されてもそのまま通り抜けられますので安心してお乗り換えください。逆に大師前駅から西新井駅まで乗車する際も、大師前駅では切符購入せずに列車に乗車し、西新井駅にて切符購入となります。

 つまり西新井駅の時点で既に改札を抜けていたということになります。考え方としては、大師前駅の自動改札が西新井駅に設置されている、が分かり易いのかなと。西新井駅の東武大師線ホームはもう西新井駅大師前口でよいのでは、と思ってしまいます。
(乗り換えの方はそのまま大師線改札をお通りください。乗り越し精算される方は自動精算機をご利用ください。)

西新井駅 1・2番線ホーム

 1番線と2番線が東武大師線のホームのようですね。早速ホームへ行ってみましょう。

 西新井駅1、2番線の大師線ホームは、駅の端に少し短いホームを構えております。

 いまはホームに列車は停車しておりませんが、大師線に列車が停まっているのか、西新井駅を通過する時はつい気になって1、2番線ホームを見てしまいます。

 ホームには昭和30年代のカラーリングを復刻させた、リバイバルカラーの東武8000系が到着してきました。リバイバルカラーはオレンジ色の他に、グリーンやイエローなど全3種類が運行しています。つい気になって見てしまうのは、これが見たいだけかも知れませんね・・・



 大師線のホームは1番線と2番線がありますが、1番線側には、しっかりと終着駅の証、行き止り標識がございます。2番線には行き止り標識はなく、北千住方面へと線路が繋がっています。その昔は浅草駅から大師前駅までの直通運行がされていたようなので、そのまま残っているんですね。

 番線表示の看板の色は、オレンジベースのレッドライン東武日光線属性です。

 でも駅名標を見ると、スカイツリーライン属性です。

 そろそろ列車が大師前駅に向けて出発です。早朝深夜少しの違いはありますが、基本10分間隔で列車が運行されておりますので、焦らずゆっくりと次の列車にご乗車ください。

 大師線は二駅間を往復する列車でワンマン運転です。なので駅に到着すると運転手さんは反対の運転席まで歩いて移動して、また運転。これを何度も繰り返しています。まさに終着駅は始発駅。な列車です。お疲れさまです。

 



 西新井駅には大師線の他に3、4、5、6番線ホームがあります。さまざまな路線に乗り入れたりするので行先表示がバラエティに富んでいます。

西新井駅 5・6番線ホーム

 5、6番線ホームは上り列車で、日比谷線直通の各駅停車や半蔵門線直通の急行、準急が停車し、中目黒駅や長津田駅、中央林間駅まで行けます。さほど多くはありませんが浅草駅まで直通で行くこともできます。

西新井駅 3・4番線ホーム

 3、4番線ホームは下り列車用で、各駅停車のスカイツリーラインや急行、準急などの伊勢崎線、日光線が停車し、南栗橋駅や久喜駅、館林駅まで行けます。

 さてこの下り3、4番線ホームにはいろいろ楽しいことがあるんですよ。

 いまでは珍しいですが、ホームにラーメン屋さんが店を構えていました。ご覧の通り満員御礼、いつも繁盛しているんですよ。こういうホームの食べ物屋さんて美味しかったりするんですよね。ぜひ食べてみたいです!

 そしてもう一つは、北千住側のホーム端っこに立つと、特急をはじめとする東武鉄道の列車、東京メトロ日比谷線や半蔵門線、そして乗り入れる東急電鉄の列車がたくさん見られます!
列車がたくさん見られるよいスポットですが、運行の迷惑にならないように気を付けましょう。

 でもこのスポットに立たなくても、西新井駅を訪れると各線のさまざまな列車が見れてとても楽しいです。東武大師線レポートのはずが気付けば普通に列車を見て楽しんでしまいました・・・。西新井大師の玄関駅、来てよかったです。



西新井駅西口

 目の前に飛び込んでくる驚安の殿堂。

 駅前に出るとバスのロータリーが広がっています。都バスや東武バスなどが走っていて、池袋駅や北千住駅、亀有駅、八潮駅など各方面に路線バスが走っています。

 数多くの系統があるので駅前にはこの通り、何台ものバスが待機しております。便利ですね。

 西口にはテナントビルなどが建っております。

 すぐそばにはこんな飲み屋街の路地もあったりして。どこか下町の雰囲気があっていい感じですね。

西新井駅東口

 こちらは駅ビルがあり、西新井トスカというショッピングセンターが入っております。

 そして駅を出ると、ドそびえ立つ巨大イオン。買い物には困らんな。

 西新井駅近くには環状七号線が走っています。大師前駅までの距離は約1キロなので、環状七号線を歩けば10分ちょっとで到着するとは思いますが、ぜひ楽しい西新井駅を利用して大師線に乗車いただければと思います。



 今回の食べ歩きは、もうここしかないでしょう! 3、4番線ホームに店を構える駅ラーメン屋さんです。西新井駅に来た時から、このラーメン屋さんが気になっておりました。いよいよ食すことが出来ます!

 まずは食券を購入するシステムです。それにしてもラーメンの種類が豊富ですね。どれもリーズナブルな価格設定で嬉しい限りです。しかも何ですか、カレーライスまであるんですか!? これはまた来ないといけないかな・・・。

 今回は基本通り(何の基本だ!)ラーメンを注文しました。醤油味のごく普通に見えるラーメンですが、これがまたとっても美味しいんですよ。調度良い太さの麺が濃い味の醤油スープと絡んで最高です。きっと写真を見て想像している味があると思いますが、まさにその味がすると思います。

 あっという間にスープまで完食です。美味しかった~。聞けば平日は気になりつつも通り過ぎてしまう人たちが、休みの日にわざわざ食べに来るようです。駅ラーメン最高ですね。
ごちそうさまでした!

 以上、東武大師線、東武スカイツリーライン「西新井駅」のレポートでした。今後は西新井駅を通り過ぎる時に、当ブログで見た西新井駅を思い浮かべてくれたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

反対側の終着駅(始発駅)

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