JR東日本「宇都宮駅」:宇都宮線(東北線)、烏山線、日光線、東北新幹線、山形新幹線、秋田新幹線「またも圧倒された、進化する北関東最大級のターミナルステーション宇都宮駅は、やっぱり凄かった!」」

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 普段なに気なく乗車している鉄道路線の端と端。終着駅や始発駅がどんな駅か気になったことはありませんか。そんなささやかな関心事をレポートする当ブログ「終着駅は始発駅。」今回は「宇都宮駅」の紹介です。

 栃木県の中央やや南の宇都宮市に位置する宇都宮駅。宇都宮といえば、近年では国内では75年ぶりとなる路面電車「宇都宮ライトレール」が開業したことで話題になりました。栃木県の県庁所在地であるため駅や街はとても賑やか。さすが高崎駅水戸駅と並ぶ北関東3大ターミナルステーションです。

 宇都宮駅が開業したのは1885年(明治18年)、当初は東北本線の一部だけでしたが、現在は東北・北海道新幹線、山形新幹線の停車駅となり、東北本線、日光線、烏山線、宇都宮線(上野東京ライン・湘南新宿ライン)も乗り入れる巨大なターミナルステーションです。新幹線を利用すれば、東京から約50分というアクセスの良さも魅力のひとつです。

 北関東3大ターミナルステーションの一角を担う宇都宮駅は、日光線と烏山線の起点駅であり、まさに当ブログ『終着駅は始発駅。』を体現している駅です。普段から気になっていても、なかなか北関東の宇都宮まで足を運べない方に代わって、宇都宮駅の様子をレポートしてまいります。



 さすが北関東3大ターミナルステーションの一角。宇都宮駅のJR線改札付近は、時間帯を問わず多くの人で賑わっていました。1番線から4番線は新幹線ホームで、東北・北海道新幹線、山形新幹線が発着します。5番線から10番線は在来線ホームで、宇都宮線、日光線、烏山線などが利用できます。駅構内には、土産物店やレストラン、観光案内所などがあり、旅行者にも便利です。

 では改札を抜けて、在来線の各ホームへ降りていきましょう。

 新幹線への改札は在来線改札のさらに奥にございます。



 7番線ホームから10番線ホームまではJR宇都宮線のホームです。(一部JR烏山線)

 JR宇都宮線のホームに到着。宇都宮線という名称なので、てっきり宇都宮が終点駅だと思われがちですが、JR宇都宮線の起点は東京駅、終点は黒磯駅です。上野東京ラインなどが運行される以前は、北の玄関口である上野駅が起点駅でしたね。

 現在では湘南新宿ラインと上野東京ラインが乗り入れているため、逗子や熱海方面まで乗り換えなしで行くことができます。宇都宮線は本当に便利になりましたね。下記、上り方面の時刻表です。

E131系600番台

 湘南新宿ライン、上野東京ラインでは、主にE233系やE531系が使用されていますが、E131系600番台も運行されています。E131系は房総方面をはじめ、各地で運行されていますが、北関東カラーのE131系600番台は、宇都宮線と日光線に投入された列車です。お客様の快適性向上はもちろん、乗車確認カメラが搭載されるなど、ワンマン運転に対応した構造が特徴です。

 現在、東京メトロや山手線など首都圏の主要路線でも、車掌のいない運転士のみのワンマン運転を目指す動きがあるため、E131系は今後のワンマン運転時代を見据えた列車ですね。JR日光線の印象が強いE131系600番台ですが、首都圏では見られない車両に乗ると、非日常的な気持ちになります。

EV-E301系ACCUM

 さらに9、10番線ホームの下り寄り一部にも首都圏ではあまり見かけない列車が停車しております。JR烏山線で運行されているEV-E301系ACCUM。こちらも北関東に来たことを実感できる、非日常な列車です。

 実はこのEV-E301系ACCUMは、非常に優れた性能を持っています。外見からは分かりませんが、車両内には大容量の蓄電池を搭載しています。電化区間ではパンタグラフからの電力で走行する通常の電車ですが、非電化区間に入ると蓄電池の電力のみで走行するという優れものです。しかも、電化区間を走行中は充電も行っているそうです。まさに新時代の車両と言えるでしょう。JR烏山線とJR宇都宮線で運行していますので、宇都宮駅に来た際には、ぜひとも見ておきたい列車です。

 JR烏山線とJR宇都宮線で運行されている、EV-E301系ACCUMを撮影しましたので、よろしければご覧ください。

 7、8番線ホームには、立ち食いそば屋「野州そば」さんが店を構えております。湘南新宿ラインや上野東京ラインで遠出する前の腹ごしらえにちょうど良いですね。

 さらに駅コンコースの一角には立派な待合室がありますので、乗車時刻まで落ち着いて待っていられます。

 



 JR宇都宮駅構内には、ちょっと他とは雰囲気が異なる一角があります。それはJR日光線の5番線ホーム。現在、日光東照宮をはじめとする周辺の社寺は世界遺産に登録されています。人気の観光地へ向かう発車ホームであるため、雰囲気を大切にする演出はとても重要ですね。宇都宮駅ですでに旅の気分を高めてから、日光へと向かうことができます。かつて馬車鉄道だった時代から、千住から宇都宮を経由し、その先の日光へと向かっていたそうです。宇都宮は日光への玄関口として、特別な思い入れがあるのかもしれませんね。

 特別な思いは、このような場所にも表れています。なんと5番線ホーム専用の待合室が2020年(令和2年)から設置されています。インバウンド需要に対応するため、多言語化されたポスターやパンフレット、デジタルサイネージでの情報提供など、東日本エリアの様々な観光情報を得られる空間を目指しているそうです。

 駅名標も5番線ホームは特別なデザインで、他のホームと差別化されています。両側に次駅が書かれておりますが、JR日光線の区間は宇都宮駅から日光駅までとなっているので、ここはJR日光線の起点駅となります。時刻表は下記をご確認ください。

 北関東カラーのE131系600番台が出発するシーンを撮影しましたので、よかったらご覧ください。

「宇都宮駅」5番線ホームの詳しいレポートはこちら

 



 5番線ホームの階段横にはお土産屋さんがあり、なかなか品揃えが豊富です。改札内にあるお店なので、日光でお土産を買い忘れた人は、他の在来線に乗り換える前にここで購入できます。

 もちろん、改札の外に出れば、すぐ目の前に選びきれないほどのお土産がずらりと並ぶ名店街があるので、安心して栃木県のお土産を購入できます。

 通路にも軒を連ねる店舗。どれも魅力的で迷ってしまいます。

 さすが北関東最大級のターミナルステーション、宇都宮駅。東北新幹線の停車駅であり、宇都宮周辺に来ないと見ることのできない列車が走っていたり、日光線の雰囲気を味わえたりと、楽しいことが盛りだくさんの駅でした。まだ駅前周辺には魅力的な乗り物が控えているようですから、宇都宮駅はまだ進化の途中なのかもしれません。



宇都宮駅東口

 以前は駅前に駐車場が広がっていた東口ですが、現在は非常に未来的な光景が広がっています。ホールや会議室などの施設「ライトキューブ宇都宮」に併設されている、ホテルや商業施設、噴水や巨大な階段などの憩いの場は、もはや宇都宮のランドマークと言えるでしょう。

 スーパーや飲食店、家電量販店など様々なお店が集う複合商業施設「ウツノミヤテラス」などもあり、随分と様変わりしましたが、その理由は何といっても2023年(令和5年)に、75年ぶりに国内で開業した路面電車「宇都宮ライトレール」であることは間違いありません。



 少子高齢化や人口減少を見据え、車が無くても市内を移動でする乗り物として宇都宮市に導入されたライトレールは、利便性から街の景観まで大きく変えました。

 駅東口を出てすぐに「宇都宮駅東口」停留所があります。この停留所が起点となり、反対側の終点「芳賀・高根沢工業団地停留所」までの14.6kmを結んでいます。構想では西口方面へも繋がり、さらに延伸する計画もあるため、今後も景色が変化しそうです。

 宇都宮駅から宇都宮ライトレールを結ぶ自由通路には、どちらも宇都宮市をホームタウンとしている、プロサッカーチームの「栃木SC」と、プロバスケットボールチームの「宇都宮ブレックス」を応援していました。さすが大都市は違いますね。

「宇都宮ライトレール」の詳しいレポートはこちら

宇都宮駅西口

 まだ触れていませんでしたが宇都宮といえば、なんと言っても餃子の街として有名です。宇都宮駅前周辺には美味しい餃子屋さんが軒を連ねています。

 餃子の街、宇都宮を象徴しているのが駅前の「餃子像」。なぜ像なのか、と思いますが、その昔とあるテレビ番組の街おこし企画で建てたものがずっと残っている、と聞いたことがあります。でもいまでは立派なシンボルとなっているわけですから、街おこしは大成功を収めたのではないでしょうか。



 宇都宮駅前で食べ歩くとしたら、もはや餃子の一択ではないでしょうか。とはいえ、どのお店の餃子が美味しいのかはよく分かりませんが、先ほどまで何人も並んで列をなしていたお店をチェックしておりましたので、そちらのお店に入ろうと思います。

 今回いただくのは、1959年(昭和34年)創業の宇都宮餃子専門店「香蘭」西口店さんの餃子です。行列が出来るのだから美味しいだろうと私も並んでみましたが、調べてみると、宇都宮餃子ランキングでは軒並み上位に選ばれている名店でした。これは期待大です。

 さすが餃子専門店として名を馳せている名店、このメニューの少なさにこだわりを感じます。

 まずは王道「焼餃子」。少し焦げた表面がパリパリの餃子を一口食べると、ジューシーなシャキシャキの野菜に肉という、とてもシンプルな餃子ですが、これが美味しいのって。焼き具合もちょうどよく、シンプル イズ ベストな餃子でした。この焼餃子だけで勝負している「香蘭」さんは凄いです。

 せっかくなので西口店限定メニューの「おろししそ餃子」も食べてみました。うん、さっぱりして美味しいとは思いますが、個人的には、やはり餃子は焼いたものが食べたいです。美味しい焼餃子を食べた後だから余計そう思うのかもしれませんが。

 しかし、ここの餃子はビール飲みながらが美味い!

 以上、北関東三大ターミナルステーション「宇都宮駅」のレポートでした。今後は宇都宮行の列車や発車案内板を見かけたら、当ブログでみた宇都宮駅を思い浮かべてくれたら嬉しいです。
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

反対側の終着駅(始発駅)

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宇都宮駅アクセス

 



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