松本電鉄(アルピコ交通)、JR東日本「松本駅」:上高地線、篠ノ井線、中央本線、中央西線、中央東線、大糸線「長野中信エリアに、信州最大級の巨大ターミナルステーションがあった!」

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 普段なに気なく乗車している鉄道路線の端と端。終着駅や始発駅がどんな駅か気になったことはありませんか。そんなささやかな関心事をレポートする当ブログ「終着駅は始発駅。」今回は松本電鉄上高地線、中央本線、篠ノ井線、大糸線「松本駅」の紹介です。

 信州・長野県の中西部にある松本市に、松本電鉄(アルピコ交通)上高地線の起点駅である松本駅はあります。反対側の終着駅は上高地や乗鞍への玄関口である新島々駅。松本駅の開業は1902年(明治35年)と古いですが、上高地線が接続したのは開業から19年後のことだったそうです。

 松本駅には松本電鉄とJR東日本のJR篠ノ井線やJR大糸線など複数の路線が乗り入れており、JR大糸線もここ松本駅を起点駅としています。東京の新宿駅からは中央本線「特急あずさ」に乗車すれば約160分、「特急しなの」に乗車すれば長野からは約50分、名古屋からは約120分で結ぶ松本駅は、長野県中信エリアを代表する巨大ターミナルステーションです。

 長野県のほぼ中央に位置する松本駅は、中央東線に乗れば東は諏訪、甲府、東京、中央西線では名古屋方面、篠ノ井線に乗れば篠ノ井、長野方面、大糸線に乗れば信濃大町、白馬、糸魚川、そして松本電鉄に乗れば上高地、乗鞍、高山方面という、山に囲まれた長野県のどこにでもいける長野の中心駅。そんな交通の要衝、松本駅を松本電鉄を中心にレポートいたします。



 大きい松本駅ですが改札口は一箇所。松本電鉄(アルピコ交通)のホームへもこちらのJRと共通の改札を通って行きます。

 松本駅は0番ホームから7番ホームまでありますが、0番から6番まではJR東日本のホームで、ちょっと奥にある7番ホームが松本電鉄上高地線のホームとなっております。

 松本電鉄上高地線とJR大糸線、どちらも松本駅を起点駅としているからなのか、仲良く隣り合わせのホームのようですね。

 さて7番ホームへ到着。日本語の他に英語や韓国語、繁中、簡中など様々な言語で表記されています。上高地や穂高へは世界中から観光客が来るのでしょう。過去に夏の上高地に行こうと新島々行の始発列車に乗車したら、多くの登山客でいっぱいでしたからね。

 そして上高地線の駅名標にはなんと「松本電鉄上高地線」の文字。松本電鉄が2011年(平成23年)に経営破綻した後、アルピコグループに統合されアルピコ交通として上高地線の運営を行なっておりましたので、正式名称は「アルピコ交通上高地線」なのですが、鉄道利用者向けや地図上などでは今でも「松本電鉄上高地線」という名称が使われております。さすが松本駅。松本電鉄の名を残してくれているところがとても嬉しいです。

 アルピコ交通カラーのアルピコ交通20100形新島々行が停車中。また昔の話ですが、当時は東急から譲り受けた東急5000系に、赤と青のラインを施した松本電鉄5000形に乗車しましたが、最近の松本電鉄の列車は随分と綺麗になりましたね。

 新島々など見慣れない表示を見ることができて少し嬉しいです。そもそも長野県の松本駅に来ていること自体が嬉しいのですけどね。

 列車は新島々駅に向けて出発していきました。

 駅のホームから列車が居なくなると、奥に行き止り標識が現れました!

 松本電鉄上高地線の行き止り標識。松本駅も間違いなく、終着駅は始発駅でした。



 そして向かいの6番ホームにはJR大糸線のE127系南小谷行の列車が停車中です。

 JR大糸線も起点駅ですから、駅名標は片方の次駅しか記載されていません。駅名標にキャラクターが描かれておりますが、この子は長野県のPRキャラクターで、信州に出没する珍しいクマで「アルクマ」という名前のようです。かぶり物が特徴でお城やワイン、日本アルプス!?まで何でもかぶってしまうクマちゃんのようです。

 そして大糸線の行き止り標識。二路線の起点駅とは、さすが中信エリアの雄、松本駅ですね。



 



 他のJR東日本のホームにも行ってみましょう。改めて電光掲示板を見ると、名古屋、新宿、長野、南小谷など松本駅からはどこにでも行けます。行先がどこも豪華です。

 2番ホームにはE353系が停車中。細かいカーブの多い山の中を高速で駆け抜けるため、車体を傾ける空気ばね式車体傾斜装置が導入されています。中央本線専用列車といっても良いかと思います。

 たまに新宿駅でE353系特急あずさを見かけると、松本まで旅したい。と思ってしまいますが、松本駅で見かけると新宿まで行きたくなるから不思議。結局は特急あずさに乗りたいだけなのでしょう。

 なんと3番線にも特急あずさが停車していました。特急あずさ同志がすれ違うとは、なんて贅沢なホームでしょうか。松本止まりではなく、この先のJR大糸線の白馬や南小谷まで運行する特急あずさもあります。

 それにしても松本駅ではよくE353系の列車を目にします。ちょっと遠くて見えにくいですが、松本駅の留置線には大量のE353系が停車されていました。それはまるで次期量産型のモビルスーツがE353系に決定していたかのような光景で、とてもカッコよかったです!

 そのE353系特急あずさが信州松本駅を出発し、東京新宿へと向かう姿を撮影しましたので、よかったらご覧ください。

 そして1番ホームには、新型385系の発表により、引退が近付いている383系特急しなのが停車中。JR東海の特急列車も見ることができて楽しい駅です。東京と名古屋、それぞれを結ぶ特急が運行されていれば、新幹線が通っていなくても困ることはありませんね。

 383系特急しなのが名古屋へと向かう姿も撮影しましたので、よかったらご覧ください。

 0番、1番ホームには駅そば屋さん「榑木川」があります。松本市内に本店のある「手打ちそば 榑木野」さんが運営されているとのことで、大変美味しいと評判なのですが、あいにく時間が無く食べられませんでした・・・残念。でも茅野駅や長野駅、信濃大町駅にも展開しているそうなので、近くに行ったらいつか必ず食べてみたいと思います。

 ここまで様々な列車を見ることが出来ましたが、松本駅の留置線でも列車を見ることができます。
 JR東海の313系。JR東海の列車は松本まで運行されているんですね。

 遠くには大糸線を走るE211系が停車中。

 先程から列車が到着するたびに聞こえてくる「まつもとぉぉ~、まつもとぉぉ~」の女性アナウンス。松本駅にいることを実感します。個性のある地方都市の駅はいいですね。新幹線こそ走っていませんが、さすが中信エリア、いや信州・長野県を代表する巨大ターミナルステーションです。

 松本市内には松本城や旧開智学校といった観光地もございます。松本駅改札を出ると直ぐに観光案内所がございますので、そちらに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。



松本駅 お城口

 まずは松本駅東口。というよりお城口です。国宝松本城へはこちら側の出口となります。

 駅周辺にはビジネスホテルが多くビジネス的にも拠点の街です。

 ロータリーも整備されていて、バスやタクシーが行き交います。

 以前は、少し歩くと松本の誇り「PARCO」がございまました。(残念ながら2025年2月28日で、40年の歴史に幕を閉じ、閉店してしまいました。とても寂しいです。)

 松本といえば国宝松本城。駅からは徒歩で約10分ちょっとなので全然歩けます。ついでに四柱神社の川沿いにある、ナワテ通りを散策するのもおすすめです。



松本駅 アルプス口

 松本駅西口。こちらは西口ではなく、アルプス口という名称です。

 駅前はロータリーが整備され、駐車場が広がっています。お城口に比べると建物や店舗などが無いので少し寂しいですが、その代わり天気がよければ北アルプスを望むことができます。(写真はあいにくの曇り空で残念ですが・・・)

 



 以上、松本電鉄(アルピコ交通)上高地線、JR東日本 篠ノ井線、中央本線、中央西線、中央東縁,大糸線 松本駅のレポートでした。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

反対側の終着駅(始発駅)

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