流鉄「馬橋駅」:流山線 「郷愁を誘う異空間のプラットホーム。首都圏郊外の通勤路線駅には、もう1つの世界観が存在していた!」

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馬橋駅について

千葉県北西部に位置する松戸市の中部あたりに流鉄流山線の起点駅「馬橋駅」はございます。チーバくんでいうところの鼻の下あたりかと。馬橋駅としては日本鉄道(旧国鉄で現在のJR)の駅として1898年(明治31年)に開業し、流鉄の馬橋駅は日本鉄道から遅れること18年後の1916年(大正5年)に開業いたしました。「流鉄」という現在の社名は2008年(平成20年)に改名されたもので、それまでは「流山電鉄」という社名で親しまれてきました。

流鉄流山線は南側に位置する松戸市の馬橋駅から、反対の北側にある流山市の流山駅までを南北で結び、全長5.7kmを運行している路線です。現在馬橋駅はJR常磐線(各駅停車、東京メトロ千代田線直通)との連絡駅であり、千代田線の大手町駅からだと僅か35分という利便性の高さから、都心に通う人たちのベッドタウンとなっています。

そんな馬橋駅は流鉄流山線の起点駅でありますので「終着駅は始発駅。」の対象駅です。すぐ横を走るJR常磐線には毎日多くの通勤通学客が乗車しているため、馬橋駅を通過する際に異空間である流鉄の馬橋駅が気になっているのではないでしょうか。そんな普段気になっている方の代わりに流鉄流山線の馬橋駅をレポートして参ります。



いざ郷愁誘う、流鉄 馬橋駅へ

馬橋駅には東西それぞれに出口があることから東西を繋ぐ連絡通路がございます。その連絡通路を歩いていると流鉄流山線のホームへと続く階段が現れます。

階段を下りていくにつれてワクワク感が増し、そしてどこか懐かしい雰囲気が漂ってきます。

ついにやって参りました、首都圏から最も近いローカル線の改札口。当然自動改札機などはなく、SUICAやPASMOなどのICカードも非対応です。

それ故、乗車される際は切符を購入して入場いたしましょう。そして券売機横には私鉄駅でよく目にする鉄道むすめ「幸谷 なのは」。幸谷駅と沿線に咲く菜の花が由来のむすめさんなのかな。

流鉄流山線ホームへ入場をする際、電子音はひとつも鳴りませんが、駅員さんがリズムよく鳴らすカチャカチャと切符切りの音がしてたら最高なんですけどね。でもこの昔ながらの改札はとても趣があり非日常を味わうことが出来ます。

流山線馬橋駅のプラットホームは島式ホーム1面2線で、1番線ホームと2番線ホームがあり、主に1番線ホームが使われています。柱や屋根など木造で出来ている駅舎がとてもいい味をだしています。

開業から100年以上が経つ流鉄流山線の歴史の一端を垣間見た気になれる「まばし」と書かれた柱設置型の駅名標。琺瑯製でしょうかね。反対側の終着駅の流山駅にもありましたが、この時代を感じさせる色味や駅名がひらがなで書かれているところがとてもよいです。もちろん開業当時のものでは無いにしろ、流鉄流山線は非日常を感じますが、それ以上に郷愁を誘います。現代の若い人たちの言葉で言いうと「エモい駅」なんでしょうか。



流鉄 オムライストレイン

と、そこへカラフルな色をした列車が1番線ホームに到着しました。流鉄5000形「あかぎ」と流鉄2000形「なの花」という一両ずつ赤と黄色で色の違う列車の二両編成です。元々走行可能な列車がこの二両しか残っておらず無理やり継ぎはぎ列車として運行し始めたこの列車。その名も「流鉄 オムライストレイン」だそうです。

流鉄5000型「なの花」
流鉄5000型「あかぎ」

上記2枚の画像をジッと見てみてください、どことなくケチャップライスの赤色にふんわり卵の黄色が被さっているように見えてきませんか? このオムライストレインをきっかけに流山線沿線にはオムライスが食べられるお店が増えたとか。この列車が街おこしに繋がるなんて何が幸いするか分かりませんね。



流鉄 流山線Nゲージ

流鉄2000形「なの花」には、鉄道模型でとても有名なあの会社が広告を出稿していました。鉄道模型に少しでも興味がある人は、このロゴには敏感に反応してしまいます。でも何故流鉄流山線に交通広告を出しているのだろうか。と思い、少し調べてみました。

そうですか、KATOさんこういうことでしたか。いい仕事していますね。わたしも流鉄流山線を自宅で再現してみたいものですね。この話の流れ、少しNゲージの宣伝っぽいですが、私は関係者ではございませんのであしからず。



少し話が本線から外れましたが、流鉄流山線の終着駅である証として、行き止り標識を確認いたしました。

駅名標も片側しか次駅が書かれていない終着駅仕様の駅名標です。

流鉄流山線「馬橋駅」発電車時刻表

時刻表も昔ながらの造りでいいですね。でも発車本数や終電時刻など、よく見ると内容はさすが首都圏郊外の時刻表です。0時台の終電については時刻表作成時にはまだ想定していなかったけど、時代の流れとともに追加されていったんでしょうね。一見郷愁を誘うのんびりとした駅のようですが、列車の運行ダイヤは全然のんびりしていませんでした。



流鉄 馬橋駅 時刻表

少し向こう側のお隣の線路に目を向ければJR馬橋駅が雄大に構えており、いいタイミングで常磐線の各駅電車(東京メトロ千代田線直結)が絶賛往来中です。やはりここはJR常磐線との乗り換え駅だったと現実空間に連れ戻されました。

あの常磐線の車窓から流鉄流山線の馬橋駅はどんな風に映っているのかな。通過しながらでも魅力は伝わっているかな。

さて、異空間だった流鉄流山線の馬橋駅を後にして次はJR常磐線を訪ねてみましょう。



JR常磐線、東京メトロ千代田線直通 馬橋駅

さすがJR常磐線各駅停車、東京メトロ千代田線の駅改札口です。コンコースも広く都会的です。

JR馬橋駅のプラットホームは島式ホーム1面2線で、1番線ホームは上り北千住、代々木上原方面。東京メトロ千代田線に接続したその先には、小田急線にだって乗り入れることができます。2番線ホームは下り柏、我孫子方面。本数こそ少ないですが、千葉県の我孫子(あびこ)駅を越えて、茨城県の取手駅まで運行されていることはあまり知られていません。

JR常磐線(各駅停車)馬橋駅 時刻表

16000系 東京メトロ千代田線

16000系東京メトロ千代田線、我孫子行10両編成が馬橋駅に到着しました。この駅は各駅停車のみの停車駅なので、JR常磐線の快速や上野東京ラインなどは通過となりますのでお気を付けください。

E231系

上野東京ライン、JR常磐線の快速などは水戸駅や高萩駅の方まで走りますからね。スケールが大きいです。昔は大津港行列車というのもありましたが、今は無いようです。

ここ馬橋駅は首都圏近郊の通勤路線駅ですが、流鉄流山線馬橋駅とJR馬橋駅とのギャップが凄かったです。ここにはまるでもう1つ別の世界観が存在しているような異空間が広がっており、非日常、郷愁を感じることが出来る駅でした。

駅前周辺

馬橋駅東口

馬橋駅東口を出ると、まず目に飛び込んでくるのが呑み屋さん。何軒も軒を連ねています。みなさん真直ぐお家には帰らないで、一杯ひっかけてから帰るんですかね。その他にもパン屋さん、牛丼屋さん、ケーキ屋さん・・・。何でもありますね。

馬橋駅西口

馬橋駅西口は雰囲気が一転して、いきなり公園が広がって落ち着いた感じです。東武ストアもあって買い物には困らなそうですね。ロータリーにはバスが止まっています。この地域は京成バスですか。千葉県の松戸や市川などに来るとよく見かけるこの京成バスのデザイン、わたし昔から大好きです。

以上、流鉄流山線、JR常磐線(各駅停車)「馬橋駅」のレポートでした。今後は馬橋行の列車やJR常磐線で馬橋駅を通り過ぎる時に、当ブログで見た流鉄流山線の馬橋駅を思い浮かべてくれたら嬉しいですし、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

反対側の終着駅(始発駅)

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馬橋駅 アクセス

 



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