関東鉄道、JR東日本「取手駅」:常総線、JR常磐線「茨城県南部の玄関口にふさわしい、利便性の高いターミナルステーションだった!」

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茨城県の南部に位置する取手市。その取手市の中でも最南端といってもいいくらいの南部に関東鉄道常総線の起点駅である取手駅はあります。反対側の終点駅は50キロほど北に向かった先にある下館駅(筑西市)。茨城県はとても縦に長い県なのですが、下館駅でもまだ南部という茨城県の広大さにちょっと気が遠くなりそうです。

関東鉄道の他にJR線が乗り入れる取手駅は、利根川を挟んですぐ千葉県というまさに県境に位置しており、都心からJR常磐線で取手駅に向かえばまさに茨城県の玄関駅。今回はそんな茨城県最南端にあるターミナルステーション取手駅を訪ねて参りました。ちなみに取手は「とりで」と読みます。あと茨城は「いばらぎ」ではなく、濁らず「いばらき」と読みます。

関東鉄道常総線の取手駅は、駅ビル内にある東西通路の2階部分に改札口があります。JR線とは違ってローカル路線っぽく、切符売り場など趣があっていい雰囲気です。

ところが、ふと目線を変えると…、駅ビルのアトレはJRの駅ではお馴染みなのですが、他にスターバックスコーヒーや成城石井が軒を連ねております。いやちょっと取手駅凄くないですか。実はハイソな街だったとは知りませんでしたよ。

関東鉄道の駅も駅ビルの中に改札口がある時点で、かなり都会的な駅ということになりますね。非日常を楽しみに来た身としては少し残念。気を取り直して改札を抜けホームまで行きましょう。

列車の行先は終着駅の下館行に水海道行や下妻行など色々あるそうですが、殆どは下館行か水海道行のようですね。ちなみに水海道は「みつかいどう」と読みます。

プラットホームは階段を下りた1階です。関東鉄道常総線のホームは取手駅の7番線と8番線になります。

こちらは常総線の停車駅一覧。さすが50キロほどある路線には沢山の駅がありますね。しかも各駅停車のみかと思っていたら、快速列車も運行されていました。とはいえ下館駅までの所要時間は65分掛かりますので結構な長旅となります。でも筑波山をバックに関東平野をカタコトと走る姿が良いんですよね。

改札口のある東西通路の2階とは違い雰囲気が一変して、急に非日常感が出てきましたね。人気のない静かな駅。なんか遠くに来たな、という感じが良いです。駅名標は縦型のみで横型のものがありませんでしたので、駅名標からは取手駅が終着駅であることを感じることは出来ません。

では終着駅の証、行き止り標識を見に行くと関東鉄道常総線取手駅は間違いなく終着駅でした。でももっとローカル感が欲しかったのですが、なんか期待していたのとちょっと違うんですよね。やはり駅ビル内の行き止り標識は都会的でした。



創立100年を超える歴史深い鉄道

7番ホームには関東鉄道キハ2400形が停まっておりますが、何となく懐かしい感じがするのは気のせいでしょうか。いえいえ気のせいではございません。この列車は昭和40年代から60年代に運行されていた頃の2色塗装が復刻された列車となります。

そういえばまだ私が幼少の頃、家族で筑波山へと出掛けた時、当時はまだ土浦駅から関東鉄道筑波線が運行されており、筑波山の麓の駅まで関東鉄道の列車に乗って行ったことがありましたが、この列車を見て急に記憶が蘇りました。実に懐かしい思い出です。(筑波線は1987年に廃線となりました)

関東鉄道公式サイト:https://www.kantetsu.co.jp/

そして燦然と輝く「関東鉄道100周年記念」のヘッドマーク。関東鉄道は2022年9月3日に創立100周年を迎え、事業を営んできた地域の名所をデザインした記念のロゴマークをヘッドマークとして掲出していたようです。きちんと筑波山も描かれていて素晴らしいです。

この復刻塗装もノスタルジックでよいですが、やはりこの始発駅に鳴り響くディーゼル音というのも、なんともいえない懐かしさがあってよいですよね。最初は都会的な駅で驚きましたが、とても趣があって非日常が感じられる駅でした。せっかくなので、その雰囲気を撮影した動画がございますので、よろしければご覧ください。

 



JR常磐線 快速・各駅

取手駅はJR常磐線も乗り入れており、常磐線快速(上野東京ライン)に乗車すれば、品川駅まで1本、最短49分で行くことが出来ます。昔は上野止まりだったのに、常磐線もずいぶん便利になりましたね。下り線は土浦・水戸方面となっております。

関東鉄道、JR「取手駅」の乗り換えについて

関東鉄道とJR線それぞれの乗り換え駅である取手駅は、一旦改札を出なくても乗換用の改札口が設置されておりますので、こちらが便利です。

常磐線快速上り線の乗車ホームは主に3,4番線ですが、当駅始発の列車もたくさん運行されており、そちらは5番線からとなります。

上野東京ライン品川行の列車が停車中。さすがに10両編成あると長く感じます。

常磐快速下り線のホームは6番線となります。長い長いJR常磐線。取手駅は茨城県の最南端で玄関口。ここからが真のJR常磐線で土浦、水戸駅を越え勝田や高萩駅といった茨城県と福島県の県境付近までを北へ縦断して走り続けます。(昔は大津港行などもありました)ちなみに特急列車に乗車すると、ついには福島県に突入し、いわき駅まで運行されております。(特急は取手駅には停車いたしません)

縦に長い茨城県、グリーン車での移動だったらさぞ快適でしょうね。

常磐線の下り列車の思い出といえば、まだ列車の色が赤く「赤電」と呼ばれていた昭和の時代、上野駅に停車している車内で酒を飲み、酒気を帯びた大人たちがとても怖かったです。当時の上野駅常磐線は治安が悪かった・・・。

取手駅から次の藤代駅の間には、直流と交流の異なる電流を切り替える「交直切替地区」があり、その区間を通過している間は、列車は惰性で走り、車内の電灯は消え暗くなる。というt珍しい体験が出来ます。懐かしい常磐線の思い出ですね。(現在は補助電源があり、電灯は消えませんのでご安心ください)



常磐線各駅も終着駅でした

1、2番線は常磐線各駅列車のホームになっております。各駅列車は東京メトロ千代田線と乗り入れを行なっており、千葉県の柏市や松戸市、東京都葛飾区などの途中駅に停車し、綾瀬駅を過ぎ北千住駅から地下に潜ります。代々木上原駅から先は小田急線と乗り入れを行っているので、向ケ丘遊園駅まで1本で行けたりもします。

そんな便利な千代田線直通の常磐各駅ですが、なんと土・日・祝日は1つ手前の我孫子(あびこ)駅が始発駅となり、この取手駅の常磐各駅ホームは平日のみ使用されるとのことでしたので、ご注意ください。

でも終着駅であり始発駅に変わりありません。行き止り標識はありませんが、駅名標を見ればほら、片側の行き先が表示されていない、立派な終着駅の駅名標です。終着駅の証がありました。

取手駅は関東鉄道常総線、千代田線直通の常磐各駅の終着駅(始発駅)であり、さらに常磐快速(東京上野ライン)の停車駅など、とても利便性の高いターミナルステーションで驚きました。さすが茨城県南部の玄関口駅。改札を出てすぐのスターバックスコーヒーと成城石井も納得です!

駅前周辺

取手駅西口

駅のすぐそばには五街道のひとつ水戸街道(国道6号線)が通り、道路でも玄関口となっております。訪問した時は工事中でしたので、今後綺麗に整備されていくことと思います。(2022年12月時点)駅前には大きなテナントビルが建ち、パチンコ屋や西友などが入居しております。まあ駅ビルがありますからね、中々テナントは入り辛いかも知れませんね。駅ビルは現在アトレという商業施設ですが、昔はボックスヒルという名称の駅ビルでした。ボックスヒルは千葉県の松戸駅にもありましたね。

 

取手駅東口

ロータリーが整備され東口も綺麗な駅前です。飲食店や呑み屋、カラオケ店など西口よりも活気がある印象でした。東横インもあるので乗り過ごしても安心かもです。

以上、関東鉄道 常総線 取手駅レポートでした。キリンビール買って帰ります。

 

反対側の終着駅(始発駅)

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