流鉄「流山駅」:流山線「都心から近いノスタルジー溢れる終着駅は、はじめて訪れたはずなのに、懐かしさを感じる癒しの空間だった。」

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 普段なに気なく乗車している鉄道路線の端と端。終着駅や始発駅がどんな駅か気になったことはありませんか。そんなささやかな関心事をレポートする当ブログ「終着駅は始発駅。」今回は流鉄流山線「流山駅」の紹介です。

流鉄 流山駅について

 千葉県北西部に位置する流山市の南部に流鉄流山線の終着駅「流山駅」はございます。チーバくんでいうところの鼻の下あたりでしょうか。駅の開業は1916年(大正5年)と流山線の営業開始時から流山駅は終点駅でした。南北に走る流山線の北側に位置し、反対の南側にある起点駅は馬橋駅となっております。流山市の流山駅から松戸市の馬橋駅までを結ぶ全長5.7kmを片道13分で運行しております。

 馬橋駅からお越しの際は、下記馬橋駅の時刻表を参照ください。

 少し前までは流山と名の付く駅は、流鉄流山線の流山駅とJR武蔵野線の南流山駅の2つだけでしたが、2005年(平成17年)のつくばエクスプレスの開通により、流山セントラルパーク駅、流山おおたかの森駅が増え全部で4駅となりました。つくばエクスプレス沿線には特に若い家族が多く移り住み人口増加や商業施設の充実など発展が目覚ましくて話題の流山市ですが、流鉄流山線の流山駅周辺はちょっと雰囲気が違います。でも歴史的には明治の頃など流山の地には県庁が置かれていたらしく(千葉県庁ではなく当時は葛飾県庁)流山街道という街道もあるくらいですから、流山駅周辺だって昔はもっと賑わっていたのではないでしょうか。あの新選組局長、近藤勇も僅かですが滞在歴が残されているようですしね。

 そんな終着駅である流鉄流山線の流山駅は「終着駅は始発駅。」の対象駅です。馬橋駅から延びるローカル線の終着駅とはいったいどんな駅なのか気になりますよね。そんな路線図を見ては気になっている方の代わりに流鉄流山線の流山駅をレポートして参ります。



初めて見るのに何故か懐かしい流山駅舎

 流山駅周辺は白みりん発祥の地として有名で古くから醸造業が盛んな地域でしたが、江戸時代は近くを流れる江戸川を船を使って運搬していたことでしょう。大正時代に入ると鉄道輸送へと変わり、その後流鉄流山線は旅客列車となり、いまも住民の足として運行を続けています。

 現在の流山駅周辺は市役所があり住宅も密集し、多くの住民の方たちに利用されているごく普通の駅に見えますが、外見からしてとても趣のある駅舎でした。

 駅舎の中には自動券売機もありますが、昭和の雰囲気漂う有人窓口が非日常的でとても良いですね。

 自動改札機ではなく昔ながらの懐かしい改札。SUICAやPASMOといったICカードは使えませんので切符を購入して、何の電子音もしない改札口からこの世界観を楽しみましょう。

 改札を抜けると目に飛び込んで来た「ながれやま」と書かれた柱設置型の駅名標。琺瑯製と思われるノスタルジックな駅名標に、開業から100年以上が経つ流鉄の歴史を感じてしまいました。まさか大正5年開業当時のものではないでしょう・・・。

 この駅名標は当駅オリジナルの駅名標でしょうね。後から駅ナンバリングが貼られていますが、平成からか、はたまた昭和の時代からずっと使われている雰囲気があります。片側の駅しか書かれていないのでこれは終着駅の証となります。昭和生まれの私が子供の頃は「流山電鉄」と呼ばれていた流鉄。平成20年から社名が変更されていたようですが、そんな過ぎ去った記憶も思い起こさせるほどの何故か懐かしい駅です。

流鉄3000形「若葉」

 流山駅のプラットホームは島式ホーム1面2線で1番線ホームと2番線ホームがあります。現在2番線ホームには流鉄3000形「若葉」が停車しております。

 2番線ホームには終着駅の証である行き止り標識があり、当然それより先には進むことが出来ませんが、1番ホームには行き止り標識はありません。実は1番線ホームのその先には検車区があるため、検車区まで線路が続いているんですよね。



映える多彩な流鉄カラーリングな列車

流鉄5000形「流星」

 1番線ホームには流鉄5000形「流星」が到着しました。終着駅に到着後すぐに列車は馬橋行の始発列車に早変わり。まさに終着駅は始発駅ですね。流鉄5000形「若葉」と流鉄3000形「若葉」に遭遇することができましたが、実はどちらも元は西武鉄道で活躍していた車両です。いまもこうして流鉄として誇らしげに走っている姿を見ると胸が熱くなります。

 この流鉄流山線の雰囲気をNゲージで再現したくなる、鉄道模型のKATOさんの気持ちがよく分かります!

 流鉄はこの他にも列車を保有しているのですが、どれも多彩なカラーリングが施されているようですが、どの列車もどこか懐かしさが漂い、駅舎も含めて郷愁に誘われます。この統一された空気感は誰かトータルコディネートをしてるのではないかと、勘ぐりたくなるくらいです。

 都心から一番近いローカル線の終着駅である流山駅。今回初めて来たにもかかわらず何故だか懐かしい気持ちでいっぱいです。郷愁に誘われていつかのあの日に帰れた気がした駅舎でした。日々の出来事に想いを馳せながら、列車を眺めつつただただ駅で過ごす時間はとても有意義かと思います。都心から1時間足らずで来れる駅ですから、たまに足を運んで非日常を愉しみに行ってはいかがでしょうか。



流山駅 時刻表

駅前周辺

流山本町江戸回廊マップ

 流山駅は関東の駅百選に認定されているようです。そして駅前には江戸回廊マップなるものが設置されていました。さすが歴史ある建造物が数多く残されていることがよく分かります。江戸情緒の街並みが僅かに残っていたりと駅前散策するのも楽しかと思います。

 以上、流鉄流山線「流山駅」のレポートでした。今後は流山行の列車や路線図で流山駅を見つけた時に、当ブログで見た流鉄流山線の流山駅を思い浮かべてくれたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

反対側の終着駅(始発駅)

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流山駅 アクセス

 



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