JR東日本「JR日光駅」: JR日光線「モダン洋風建築の駅舎が持つ気高さの理由は、外観やデザインだけではなかった。」

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JR日光駅について

栃木県の北西部にある日光市。その日光市の南東部にJR日光線の終点、JR日光駅はあります。反対側の終着駅は宇都宮市にあるJR宇都宮駅で、JR日光線の起点となっております。開業は1890年(明治23年)と古く、当時は国鉄(いまのJR)の前身である日本鉄道が宇都宮駅-日光駅間で列車の運行を開始したそうです。現在では、JR宇都宮駅からの所要時間は普通列車で約40分くらいですが、杉並木の日光街道を歩いていた頃からすると、飛躍的に時間は短縮されたでしょうね。

徳川初代将軍の徳川家康公を御祭神に祀っている日光東照宮など、江戸時代から賑わう観光地ですから、明治の頃には鉄道の開業が急務だったのではないでしょうか。でも日光というと東武鉄道を思い起こされる方がたくさんいらっしゃると思いますが、実は先に日光まで列車を走らせたのは、以外にも当時の国鉄(日本鉄道)だったんですよ。その後、昭和の時代には東武鉄道と国鉄が火花を散らして観光客を奪い合っていましたが、結果は東武鉄道に軍配が・・・。

しかし、ビジネス的な勝負の行方はさておいて、東武日光駅に勝るとも劣らないモダンで素敵なJR日光駅の駅舎は一見の価値があります。今回はそんな由緒正しいJR日光駅をちょっと写真多めなレポートで、お伝えしていきます。



高級感溢れる JR日光駅舎

外観からして立派な洋風建築のJR日光駅ですが、駅舎の中に入ると、さすが他の駅とは一味違います。壁、柱の色使い、それに合わせた看板などのフォント、きちんと統一されたデザイン、どれも高級感があっていい雰囲気ですね。

発券機やみどりの窓口、運賃表まで細部にこだわりが感じられます。

発車時刻を知らせる掲示板や時計だってこの通り。この辺りのものはJR宇都宮駅の日光線ホームにも同様のものが設置されていましたね。JR日光線、特別感があっていいですね。

改札口はわりと広く造られています。奥には観光案内所があったり、待合室があったりします。

さすが世界遺産のある日光ですね。駅舎の中に観光案内所があります。「Tourist Information Center」と英語が前面に書かれていたりと、どちらかというと海外の方向けなのでしょう。

こちらは待合室。きちんと締切れるようになっているあたり日光らしいです。ここは市街地とはいえ冬は凍える程寒いですからね。助かります。

それでは改札を抜けて、JR日光駅のホームへ向かいましょう。



 

JR日光線ホーム

JR日光駅は1番線ホームと2番線ホームがあり、どちらも宇都宮方面行のホームですが、基本的には駅舎側の1番線ホームが使用されます。

E131系600番台が停車しているのが1番線ホームです。番線表示や柱も凝ったデザインなのですが、柱ひとつひとつに設置されたランプの灯が見えますでしょうか。もう雰囲気があり過ぎです。列車で日光駅に到着したとき、この光景を目にしたら感動するでしょうね。

E131系600番台

駅の雰囲気もよいのですが、E131系600番台の色調も実に日光駅に合っています。600番台の色を決める際、日光線を走る姿をイメージしてたりして。

先程も触れましたが、1番線ホームの柱にはランプが設置され駅名標を優しく照らしております。

駅名標には片側のみ、次駅の今市駅が書かれています。これぞ終着駅の証ですね。

JR日光駅は終着駅ではあるのですが、線路が東武日光駅の方まで続いているため、行き止り標識を確認することが出来ません。

行止まり標識は見れませんが、タイミングが合うと東武鉄道の列車を見ることが出来ます。今日は運良く特急リバティを見ることが出来ました!

2番線ホームはあまり使用されないそうですが折角なので、ちょっと探索してみます。

あまり使用されないという割には、エレベーターもこの通り高級感があります。

2番線ホームは特にランプなどはありませんでした。昔は2番線ホームの反対側に3番線ホームがあったらしいので、なんとなくその名残はありますね。

でも設置されている駅名標はとても高級感に溢れています。

JR日光線のシンボルイラストがいいですね。ホームに設置されている時計などにもこのイラストが入っています。

停車中だったE131系600番台が、宇都宮駅に向けて日光駅を出発するシーンを撮影しましたので、よかったらご覧ください。



JR日光駅 時刻表

 



由緒正しき駅舎に存在する貴賓室

随所に見受けられる、高級感ある統一されたデザインの駅舎ですが、やはり極めつけはこの貴賓室の存在ではないでしょうか。

なんとこの駅舎には、当時の皇太子であった大正天皇が田母沢御用邸を訪れたときに休息された貴賓室が残されております。一般公開はされておりませんので中を見ることは出来ませんが、いまも当時のままに保存されているそうです。

外観からしてただの駅舎ではないと感じていましたが、このひしひしと感じる気高さは貴賓室の存在だったんですね。すごく納得しました。

もうひとつ駅舎について、この駅舎には2階が存在しておりまして、入り口付近手前の階段から階段を上がることが出来ます。

JR日光駅「ホワイトルーム」と書かれております。かつて旧国鉄時代の一等車旅客利用者の待合室に使われていたようですが、いまは駅ギャラリーとして利用されており、9時から17時まで無料で見学することが出来ます。

かつての待合室ですが、いまはガランとした空間で、豪華シャンデリアがあってよい雰囲気です。

展示されてるパネルには、1890年(明治23年)開業当時の初代日光駅の写真が掲載されていました。多くの人力車が停まっています。

さらにもう一枚。こちらは1912年(大正元年)に建てられた二代目の駅舎です。現在の駅舎は大正元年からのものだったんですね。100年以上前の建物が現存して残っているのが驚きですが、駅として使用し続けていることも凄いことですね!

他にもこの駅には細かいこだわりがありまして、自動販売機もこの通り色調が統一されています。

さらに駅の入り口の天井部には龍が描かれております。日光東照宮で鳴き龍を拝観した人は、思わず真下で手を叩きたくなるでしょうね。

「関東の駅百選」に認定されている駅とのことですが、選ばれて当然かなと思います。

単に外観がとても立派な洋風モダン建築の駅舎。というイメージでしたが、とても由緒正しき駅舎であるということが分かりました。駅構内もランプが灯ったりと古き鉄道旅の雰囲気が漂うレトロなホームでした。いまでは東京からJR日光駅までの直通列車はありませんが、こんなに素晴らしい駅はもっと多くの人に利用して欲しいし知ってほしい!ぜひ利用して欲しいなと思いました。



駅前周辺

駅を出ると直ぐ目の前には、日光ステーションホテルクラッシックがございます。

カフェやレストラン、天然温泉の駅スパがあるようです。疲れた体によさそうですね。

駅の近くには日光街道の杉並木がございます。この道を昔は歩いていたんですね。鉄道が開通してよかったです。

JR日光駅から少し上り坂を登ったところには、かつてのライバル、東武鉄道の東武日光駅がございます。

JR日光駅からもバスに乗ることができますので、事前にご確認ください。

以上、JR日光駅 日光駅のレポートでした。この足で東武日光駅へ向かいます。

 

反対側の終着駅(始発駅)

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JR日光駅 アクセス

 



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