関東鉄道「下館駅」:常総線「茨城県西部の玄関口駅は、関東鉄道常総線、真岡鐡道真岡線、JR水戸線と3路線も乗り入れる交通の要衝だった!」

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茨城県の西部に位置する筑西市の中央付近に、関東鉄道常総線の終点であり終着駅(始発駅)の下館駅はあります。反対側の終着駅は50キロほど南下した先にある取手駅。下館駅が建つ筑西市は、筑波山の西に位置するところから名付けられたのだと思いますが、下館市など一市三町が2005年に合併して誕生した市のようで、下館駅という名前は合併以前より使われていた駅名がそのまま残った形です。ちなみに「しもだて」と読みます。
関東鉄道取手駅からは快速で65分。JR小山駅からは普通列車22分で到着いたします。

関東鉄道常総線の他にも、栃木県を走る真岡鐵道真岡線やJR水戸線と、鉄道会社三社3路線が乗り入れる重要なターミナルステーションで交通の要衝。茨城県の西の玄関口駅といったところでしょうか。前回、反対側にある常総線終着駅の取手駅は、茨城県の南の玄関口駅という記事を書きましたが、関東鉄道は茨城県に根差した鉄道会社なんですね。

関東鉄道管理の南口駅舎の改札を抜けコンコースを通り、関東鉄道常総線下館駅へ。ちなみに関東鉄道、JR東日本、真岡鐡道全て同じ改札から乗車可能です。さて常総線のホームは5、6番線です。もうこの時点で非日常感がすごくてワクワクしますね。雰囲気があります。では階段を降りて関東鉄道の改札に向かいましょう。



関東鉄道常総線 下館駅

関東鉄道下館駅改札に到着。趣があっていいですね。時刻表も味がありますし。遠くまで来た感じがします。

改札を抜けホームへ向かうと何やら建物がありますが、ここは待合室のようですね。中は長椅子が設置されているのでゆっくりできます。寒い冬にはありがたいスペースですね。

ホームには関東鉄道の駅名標がありました。イラスト入りの手作りオリジナル駅名標。かわいいですね。きちんと終着駅ということがわかる駅名標です。

ホームへ出てみると視界が開け、関東鉄道常総線、JR水戸線、真岡鐡道真岡線の線路が並び広々としています。複数並んだ線路に広い青空、とてもいい景色ですね。ホームの先に何やら大きな看板がありますが何でしょう。

かなり色褪せてしまっていますが、「常総ライン往復きっぷ」についての看板ですね。つくばエクスプレスが開通したので、守谷駅で乗り換えれば北千住や秋葉原に行きやすくなっているんですね。しかも下館-秋葉原間往復の通常料金が4,300円のところ、3,090円になる往復きっぷなんですか。これメッチャお得じゃないですか。もっと推しましょうよ。

のどかで静かなホームにディーゼル音が聞こえてきました。キハ2400形列車が終点下館駅に到着です。到着後すぐに取手方面へと行先が変更されました。まさに終着駅は始発駅ですね。でも見慣れた関東鉄道のカラーリングではないのが少し残念。

ラッピング列車のようですが、茨城ラッキーエフエム? 2021年にLuckyFMとして生まれ変わった放送局ですか。存在をはじめて知りました!茨城放送も関東鉄道を応援しているんですね!

駅に鳴り響くディーゼル音は本当にいいですね。非日常感が忙しい毎日を忘れさせてくれます。1両編成というのがまたよいです。

発車時刻。列車は水海道・取手方面に向け出発していきました。ディーゼル音が消えた関東鉄道のホームは、また静かに列車の到着を待っています。

 



終着駅の証、行き止り標識

先程駅名標では終着駅である証を見つけることが出来ました。でも、この駅には行き止り標識はないのでしょうか。駅のホームからはちょっと見つけることが出来ませんでしたが、実は少し離れた場所にあるようなので探しに行きたいと思います。

では、改札へ戻り、関東鉄道のホームから出ることにいたしましょう。

南口駅舎の改札も抜け、駅の外を少し歩きます。関東鉄道やJRのホームがよく見えます。

ジャーン。関東鉄道常総線の行き止り標識を発見いたしました!こんな離れた場所にあるとは。でも見つけることが出来て良かったです。

でも関東鉄道の下館駅と取手駅の行き止り標識を比べると、随分違いますね。やはり取手駅は都会的な駅でしたからね。同じ路線なのに始発と終点でこんなにも違いがあるなんて。両端の駅を訪れて見えてくるこのギャップが終着駅巡りの醍醐味です。



真岡鐵道真岡線 下館駅

下館駅には関東鉄道以外にも、1番線には栃木県の真岡や陶器で有名な益子などを通り、茂木駅までを結ぶ真岡鐡道真岡線が乗り入れております。こちらも当駅が終着駅(始発駅)となっております。終着駅なので真岡線については別途こちらでレポートしております。

真岡鐵道 下館駅

別途こちらでレポートしております。

 

JR水戸線 下館駅

そして3路線目は、栃木県小山市の小山駅と茨城県笠間市の友部駅を結ぶJR水戸線です。始点が小山駅で終点が友部駅。友部駅から水戸駅までは常磐線です。つまり正確には水戸駅を通っていないのに水戸線なんですね。水戸駅まで一本で行ける列車もあるので、あまり気にはなりませんが・・・。

2番線が友部・水戸方面。3、4番線は結城・小山方面です。ちょうどE531系小山行が3番線に到着したようです。E531系のこのカラーリングは高崎線、宇都宮線、常磐線、北関東でよく見るなぁ。

JR、真岡鐡道側には北口駅舎に改札があり、こちらも南口改札同様に、関東鉄道、JR東日本、真岡鐡道全て同じ改札から乗車可能です。南口駅舎が関東鉄道所有なのに対して、北口駅舎はJR東日本所有の駅舎となっております。

駅構内はステンドグラス風な窓がたくさんあり、明るくモダンな造りになっていました。

下館駅周辺には古い蔵やモダンな洋館建築が見られますが、その昔明治にかけては真岡木綿の集積地として栄えたそうで、さらにこの交通網を活かし北関東の商都として発展したそうです。卸問屋が集まる地区は「関東の大阪」と称されたようなので、それはそれは大きな商業区域だったのだと思います。
失礼な話、何故3路線も乗り入れるような立派な駅が、茨城県のこの地に必要だったのか、不思議な想いでしたが、交通、商業にとって非常に重要な要衝駅だったということですね。
まぁ水戸藩も近かったし、やるなぁ下館駅。

 



 

駅前周辺

南口

関東鉄道駅舎側の南口はロータリーが整備されております。ラーメンやそばなど飲食店が何軒かありました。あとパチンコ屋さんも。そういえば下館にはご当地グルメの下館ラーメンがありますからね、麵屋は多いのかも知れません。

 

北口

JR東日本駅舎側の北口も飲食店は何軒かありますが、何と言っても駅を出てすぐ目の前に市役所があります。これは便利だと思いますが、この建物どこからみても商業ビルにしか見えないですよね。

以上、関東鉄道常総線 下館駅レポートでした。もちろん下館ラーメン食べて帰ります。



 

反対側の終着駅(始発駅)

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